こうして考えていくと、一見関連性の無いように思える、視力の疲労と肩こりなどの体の萎縮、そして神経的な症状は深く関与していることが分かってきます。つまり、目は姿勢制御を通じて、全身の運動系と関連を持ち、目の動きのひずみは姿勢制御のひずみとなってあらわれます。そしてさらには自律神経の動きにも影響を与えるのです。こうして、最終的には知性の働きにも影響を及ぼすのです。この影響は、頭から、目、首、肩、腕、手、指という一本の線を形成します。よって、これらを刺激して、緊張をほどいてやることで、視力にも一定の改善効果が期待できるのです。そしてさらには、指回し運動と呼ばれる運動をすることで視力の調節力が回復していきます。この指回し運動は東大病院内科医師で医学博士である栗田 昌裕氏が唱えており、細かい動作の指定があるのですが、ここでは割愛します。まず皆さんにやっていただきたいのは、人差し指を別の手でつまんでくるくると回します。これを順次別の指で行っていきます。この指回し運動を行うことで目に関わる自律神経系が活性化して、緊張過多で生じた視力の調節力低下を改善してくれるのです。ここで扱っているのは目の疾患を持たない人に限っていますので、疾患を持っている人は、眼科にきちんとかかってください。視力回復はこれがすべてではありませんが、なんらかの形で参考にしてもらえたら幸いです。参考文献 視力低下は自分で回復できる 栗田 昌裕著